前回のコラムではクラウドのコストに関する注意点をご紹介しました。


今回は品質に関する注意点をご紹介したいと思います。

品質

1.可用性品質

クラウドの品質は基本的にブラックボックスです。障害が起きても原因も対策状況もわかりません。

待つしかないのです。

自社で再発防止策の策定は基本的に出来ません。

仮にサービスレベルを下回っても返金されて終わりです。

また、具体的な内部構成もわからないので、どのような障害が起こり得るかも推察出来ません。

物理的に離れているのに同じサービスで障害が起こるケースがあり、注意が必要です。


2.性能品質

クラウドもオンプレミスと同様、性能には限界があります。

情報は公開されているので、大規模システムの場合は性能の上限がクラウドの上限を超えないか確認する必要があります。
また、クラウドはどのクラウド環境を選ぶかで商材の影響を強く受けるので、規模が大きいシステムになるとこの影響は無視できない要素です。


3.セキュリティ品質

クラウドだからセキュリティが高い、とかクラウドだからセキュリティが不安という方が両方いらっしゃいます。

これはどちらも間違っていません。

一つ言えることは、クラウドは魔法ではありません。

ですから、クラウドだから**という一面的な見方は危険です。

メリット・デメリットには理由が存在します。

まず、クラウドのセキュリティ面のメリットは、セキュリティ対策を行うための多くの対策サービスが商材として準備され、導入しやすいという点です。

試験的な利用から開始出来るところもメリットです。

逆にデメリットは、メリットの裏返しですが商材の制約を受けてしまうところが1点、もう1点は可用性品質と同じくブラックボックスであるという点です。

これらのクラウドセキュリティのメリット・デメリットを正しく把握して自社に合ったセキュリティ構成を構築する必要があります。