システムに関する保守とは何でしょうか。

Googleで検索してみると以下のような記載が出てきます。

“正常の状態を保ち、それが損じないようにすること”  

システム保守の定義は非常に重要です。

なぜなら正常な状態が保てれば、それは品質が良いことを指します。

逆に正常な状態を保てなければ品質の悪いシステムになります。

システム保守の定義を間違うことは品質の良い・悪いを間違うのと同義だからです。

  “正常の状態を保ち、それが損じないようにすること” この定義は、かなり抽象的ですがこの定義自体は間違っていないと感じます。

しかし、現実にシステム開発の現場で使える定義にするには、もっと因数分解を試みる必要があります。

  “正常の状態を保ち、それが損じないようにすること”を以下のように分解します。

①  正常な状態を(日本語に違和感あるので、“正常の“は”正常な”に修正)
②  保ち
③  それが損じないようにすること  

①  正常な状態

正常な状態はトラブルが無い状態です。では正常ではない状態とはどういう状態か考えてみましょう。 正常でない状態の例とは以下のような例が考えられます。  

 ・サービスが使えない  
 ・レスポンスが遅くて使いづらい  
 ・データが壊れた
 ・HDDが壊れた
 ・メモリが満杯になった
 ・データを盗まれて情報が漏えいした  
 ・  
 ・

これら“正常でない状態”は発生することもあるし、発生しないこともあります。つまり、“正常でない状態”になるリスクを持っていると言えます。

従って、“正常な状態”にするには“正常でない状態”になるリスクを洗い出す必要があることがわかります。  

②  保つ


正常な状態を保つとはどういうことでしょうか。 正常な状態を保つには、正常でない状態になることを防ぐ必要があります。

先ほど、“正常な状態”にするには“正常でない状態”になるリスクを洗い出す必要がありました。

正常でない状態になることを防ぐには、正常でない状態になるリスクに対する対策を立案する必要があります。  

③  それが損じないようにすること


“それが損じないようにすること”とはどういうことでしょうか。 それが損じないようにする、正常でない状態になったら回復することを指すと思われます。 “それが損じないようにすること”もリスクに対する対策であり、対策の種類が回復に関するものであるというだけで、②と③は同じく対策を意味しています。    


対策は、もっと詳しくその性質が分類されますが、ここでは触れません。    

システム保守の定義


ここまで書いてきたように、システム保守とは  

正常でない状態にするリスクに対し、対策を立案・実行すること

と言い換えることができます。  

このように言い換えることで、システム保守では本来何をしなければならないのかが見えてきます。